Details
| Date | Start Time | Tournament | Season |
|---|---|---|---|
| Sat, 16 Dec 2023 | 11:20 | 三井リーグ | 2023年度 |
Location
| 商戦三井 柿生グラウンド |
|---|
Results
| Team | 1H | 2H | FT |
|---|---|---|---|
| Toray Tokyo Soccer Team | 2 | 1 | 3 |
| 三井物産 | 0 | 2 | 2 |
東レ東京サッカー部各位
お疲れ様です。メンブレン事業第3部(2年目)の平田と申します。
12/16(土)に行われた三井リーグ(VS三井物産)のマッチレポートについて下記の通り、ご報告致します。
<試合結果>
前半 2-0(守永、今井)
後半 1-2(今井)
Total 3-2
<前半フォーメーション>
萩原
栗野 平田 守永 芥川
藤間 渉太 松本 行方
大西
控え:宮森/監督:永谷
<マッチレポート>
12月中旬にも関わらず20℃を超える晴天の下、待ちに待った三井リーグが開幕した。
初戦の相手は、昨年力の差を見せつけられた三井グループの巨人、三井物産。
対し東レサッカー部は、「守護神 西浦」を筆頭に、
大会直前の負傷により今季の出場が絶望的となった「守備の要 永谷」、
5年に1度あばらにヒビが入る周期性の疾患を持つ「ピンポイントクロスが持ち味 浪江」等、
多くの主力メンバーを欠く苦しい状況の中、総勢12名で試合に臨んだ。
<前半>
前半は終始東レペースで試合がすすんだ。
東レ優勢の一因としては萩原の献身的な縦へのダイアゴナルランがあるだろう。
萩原の縦への動きにより、相手最終ラインを引き下げたことが味方攻撃陣にスペースを与えた。
中盤にポジショニングする今井、守永、芥川が萩原の作ったスペースを上手く活用し、
3人によって形成されたトライアングルはまるで無敵艦隊で欧州を席巻したラ・ロハの如く息の合ったティキ・タカを展開し、攻撃にリズムを生みだした。
均衡が破られたのは前半8分。
それまでボールを引き出す動きが多かった守永の裏への抜け出しに相手DFの反応が遅れた。
その動きを見逃さなかった精密機械 今井からトニークロースを彷彿とさせる針の穴を通すかのようなスルーパスが守永へ供給され、待望の先制点を挙げた。
先制点を奪い、攻撃の勢いに拍車がかかる東レイレブン。
前半10分には右サイドでボールを運んだ芥川から精度の高いクロスが上がり、栗野が打点の高いヘディングシュートを見せた。
が、得点には至らず。
さらに東レの攻撃は続き、前半12分、敵陣右サイドでボールを受けた守永が、カットインからの左足を振り切り放ったボールは、
まるでベッカムがレフティになったなら描くであろう放物線を描いた、が惜しくもクロスバーを叩いた。
一方、強豪三井物産もキープ力・展開力を兼ね備えたボランチと、上背の大きいFWのポストプレーを起点に東レゴールに襲い掛かる。
しかし、DFラインを形成する行方、松本、渉太、藤間の統率されたラインコントロールから、何度もオフサイドを誘いチームを救った。
一進一退の攻防が繰り広げられる中、ついに試合が動く。
押し込まれる時間が続いていた前半18分、東レ自陣で相手ボールを奪うと、東レのショートカウンターが発動。
右サイドを抜け出した守永がボールを運び、マイナスにグランダーのクロスをあげると、
走り込んでいた今井が、まるで「炎の体育会TV」のパネル打ち企画であれば全ての数字パネルを打ち落とせるかの如くコントロールシュートでゴール左隅に流し込んだ。2-0。
また前半を通して、中に絞ったポジションを取り、萩原のポストプレーのフォロー、競った後の裏への抜け出し、豊富な運動量を見せボールに絡んでいた栗野や、
栗野の作ったスペースをスピードスター藤間が勇猛果敢に縦突破を図るなど、各々が相手を圧倒した前半となった。2-0での折り返し。
<後半フォーメーション>
栗野
藤間 森永 芥川
平田 今井
宮森 渉太 松本 行方
大西
HTで萩原→宮森が交代。
<後半>
「0-0の気持ちで後半いくぞ」と、キャプテン芥川がチームを鼓舞し始まった後半立ち上がり早々、
右サイド深い位置でボールを受けた芥川は、誰もがクロスを上げると予想する中、不意をついたシュートを果敢に放った。
2010年南アフリカで開催されたFIFAワールドカップ予選 VS北朝鮮戦にてブラジル代表マイコンが見せた右アウトのクロスシュート
を連想させたそのシュートは惜しくも枠を外れてしまうが、積極的にゴールを狙うその姿勢がチームの士気を高めた。
しかし、さすがの三井物産イレブン、HTの間で完璧な修正を見せてきた。
前半とは見違える前線からのプレスに対し、東レは自陣に押し込まれる時間が続く。
気の抜けない試合になりそうだと誰もが思ったその矢先、セットプレーからあげられたクロスへの対処を誤りあえなく失点を許してしまった。
その得点で勢いに乗った三井物産のプレッシャーに東レは主導権を奪われ、まるでコロナ禍で落ち込んだ世界経済ように士気が低下、ミスが多発してしまう。
押し込まれる時間が続く中、相手に与えたコーナーキックのセカンドボールから放たれたシュートは無情にも東レゴールを揺らした。
ボールが空中にある時のマーク対応の粗雑さによる立て続けの失点となってしまった。2-2と振り出しに戻されてしまう。
フットボールにおいて2-0というのが最も怖いスコアであるというのを聞いたことがある。
次の1点を決めることができれば勝率は格段と上がるが、一方で、1点を許し2-1となってしまうと逆転の可能性が急上昇するようだ。
東レとしては芳しくない状況となってしまった。(もしここがアンフィールドであったなら逆転を許してしまうのだろう、、、)
今年もダメなのか、東レショックは続くのか、(そして、世界経済はどうなるのか)、と東レイレブンに不穏な空気が立ち込める。
しかし、そんな空気を払拭するかの如く、東レ攻撃陣が奮闘を見せる。
前線の栗野(萩原)、守永を起点に相手バイタルエリア内に侵入すると、人数をかけた厚みのある攻撃で再三相手ゴールに襲い掛かった。
後半15分には、後半から左サイドハーフにポジションを上げた藤間が、カラスコを彷彿とさせる力強い縦への突破からチャンスメイク。
が、惜しくも得点には繋がらない。
一方守備では、失点後は各々が決死のプレーを見せ、追加点を許さない。
後半から出場したDFリーダー宮森がラインコントロールを徹底、渉太のチャレンジ&カバーで幾度となく相手攻撃の芽をつぶした。
また、元々ボランチでありながら急遽センターバックにコンバートされた松本も、マスチェラーノの如く頭脳を使った守備とボールキープ力で守備ラインに安心感を与えた。
後半も残り10分となり試合も佳境を迎えると、東レ攻撃陣がようやくDFの奮闘に応えた。
これまでのように首尾よく敵陣バイタルエリアまでボールを運んだ東レ攻撃陣。
守永からの横パスを受けた今井が、おそらく試合前日にサッカーゲーム(FIFA)にてグリーズマンを使い
イメージトレーニング(L1+〇ボタン)を重ねたであろうループシュートを放ち、劇的勝ち越し弾を演出した。3-2。
その後、残り時間も少なくなり、油断の許さない激しい攻防が繰り広げられる中、ある一つの疑念が生じる。
“守備の行方の足はもう限界ではないのか、、、”と。最近の試合では、足のつることの多かった右サイドDF行方。
しかし、平田は既に足を負傷しベンチでぬくぬくと試合観戦している。(平田は数年ぶりのモモカンをくらい再起不能の状態であった。)
だが、この試合の行方は一味違った。おそらく行方はこの試合の為に誰よりも準備をしてきたのであろう。
ここ一番でベストコンディションを発揮し、粘りのあるDFと決してつることのない走力を見せ、右サイドに「口寄せ 羅生門」を形成した。(→ナルト世代には伝わって欲しい。)
試合終盤には、相手右サイドから絶妙なクロスが上がり誰もが肝を冷やしたが、
試合を通じて声を張り上げ後ろからチームを盛り上げたGK大西が賢明な飛び出しを見せ、このピンチを凌いだ。
そして長い長いホイッスル。東レイレブンは初戦で大きな大きな勝ち点3を手に入れた。
後半押し込まれた局面で勝ち越し弾を叩き込めたことは、強固なチーム力を体現していると思われる。
次節も東レイレブンの勝ちにこだわった闘志あふれるプレーに期待したい。
<MOM>
この試合のMOMはグリーズマンを彷彿とさせる劇的勝ち越し弾を演出した今井選手。
次節(次節と言わず全試合)も大阪から駆け付けてくれることを望む。
<新人紹介>
氏名 :藤間柊太郎(23歳)
身長 :176cm
体重 :65kg
出生地:神奈川県
所属 :トレビーノ事業部 海外販売課
素材の力で新たな価値を創造するという、世界の発展を下支えするスローガンに魅力を感じ東レ内定を決めた藤間選手。
「決定機を何度も外してしまったので、次節は点を取ります。」と試合後のインタビューにて次節への抱負を語った。
メンブレン3部 メンブレン販売課
平田 朋 (TOPS:72-9951)