滋賀医科大学vs産業医科大学ソフトボール部

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Details

Date Start Time Tournament Season
Sun, 10 Aug 2025 09:31 夏の交流戦 2025 夏の交流戦 2025

Location

球磨川河川敷 野球・ソフトボール広場B
日本、〒866-0061 熊本県八代市渡町 FJWF+CF

Results

batting

# Player AB H AVG RBI R 1B 2B 3B HR SO BB HBP OBP OPS SLG SB CS SAC SF BA/RISP
0 0 0 .000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 0 0 0 0 .000
0 0 0 .000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 0 0 0 0 .000
1 2 1 .500 1 4 1 0 0 0 0 2 0 .750 1.250 .500 3 0 0 0 .500
2 2 2 1.000 2 4 1 1 0 0 0 2 0 1.000 2.500 1.500 1 0 0 0 1.000
3 3 2 .667 4 3 1 1 0 0 0 1 0 .750 1.750 1.000 2 0 0 0 .667
4 3 0 .000 2 2 0 0 0 0 0 1 0 .250 .250 .000 0 0 0 0 .000
5 4 3 .750 5 3 2 1 0 0 0 0 0 .750 1.750 1.000 1 0 0 0 .750
6 2 1 .500 1 1 1 0 0 0 0 1 0 .667 1.167 .500 0 0 0 0 1.000
6 0 0 .000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 2 0 0 0 .000
7 1 0 .000 0 2 0 0 0 0 0 2 0 .667 .667 .000 0 0 0 0 .000
8 3 1 .333 4 2 0 0 0 1 0 0 0 .333 1.667 1.333 0 0 0 0 .500
9 0 0 .000 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1.000 1.000 .000 1 0 0 0 .000
9 1 1 1.000 1 0 1 0 0 0 0 1 0 1.000 2.000 1.000 1 0 0 0 .000

pitching

Player IP BF #P #B #S H R ER BB K HB ERA WHIP LOB BK PIK CS SB WP BAA HR
上田 丸 2.0 10 49 23 26 0 1 0 3 4 0 0.00 1.500 3 0 0 0 0 0 .000 0
杉森 陸哉 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 .000 0 0 0 0 0 0 .000 0
岩切一真 0.2 5 16 10 6 1 0 0 0 0 2 0.00 1.500 0 0 0 0 0 0 .333 0
富高 恭佑 0.1 1 2 0 2 0 0 0 0 0 0 0.00 .000 3 0 0 0 0 0 .000 0

fielding / fielder

Player TC A PO E DP TP FPCT
0 0 0 0 0 0 .000
0 0 0 0 0 0 .000
1 0 1 0 0 0 1.000
0 0 0 0 0 0 .000
0 0 0 0 0 0 .000
2 0 2 0 0 0 1.000
2 1 1 0 0 0 1.000
1 1 0 0 0 0 1.000
0 0 0 0 0 0 .000
4 0 4 0 0 0 1.000
0 0 0 0 0 0 .000
3 1 1 1 0 0 .667
0 0 0 0 0 0 .000

fielding / catcher

Player INN PB SB SBATT CS CSPCT PIK CI
3.0 0 0 0 0 .000 0 0
滋賀医科大学 Top 1st
K
Called Strike, Ball, Ball, Called Strike, Swinging Strike 松本 strikes out swinging. Putout by catcher 脇田 泰雅.
B
S
O
G
Called Strike 横田 grounds out to pitcher. Putout by pitcher 上田 丸 to first baseman 加来 太希.
B
S
O
K
Ball, Ball, Ball, Called Strike, Called Strike, Swinging Strike 伊興木 strikes out swinging. Putout by catcher 脇田 泰雅.
B
S
O
産業医科大学ソフトボール部 Bottom 1st
BB
Called Strike, Ball, Ball, Ball, Ball 菅原 駿佑 walks.
B
S
O
Called Strike, Called Strike First baserunner 菅原 駿佑 steals second base.
B
S
O
1B 1 - 0
Foul 寺岡 周作 singles on a ground ball to right fielder. Second baserunner 菅原 駿佑 scores.
B
S
O
Called Strike First baserunner 寺岡 周作 steals second base.
B
S
O
Error by catcher 大村. Second baserunner 寺岡 周作 advances to third base.
B
S
O
1B 2 - 0
Ball, Ball, Ball, Called Strike 光永 豊 singles on a ground ball to center fielder. Third baserunner 寺岡 周作 scores.
B
S
O
Ball First baserunner 光永 豊 steals second base.
B
S
O
G
Foul, Ball, Ball, Called Strike 加来 太希 grounds out to third baseman. Putout by third baseman ヤマグチ to first baseman 鵜飼. Second baserunner 光永 豊 advances to third base.
B
S
O
1B 3 - 0
Called Strike, Ball, Ball, Foul 平田達哉 singles on a ground ball to center fielder. Third baserunner 光永 豊 scores.
B
S
O
Ball, Ball First baserunner 平田達哉 steals second base.
B
S
O
Error by catcher 大村. Second baserunner 平田達哉 advances to third base.
B
S
O
1B 4 - 0
上田 丸 singles on a ground ball to right fielder. Third baserunner 平田達哉 scores.
B
S
O
Baserunning Substitution: 杉森 陸哉 replaces 上田 丸
B
S
O
Ball, Called Strike First baserunner 杉森 陸哉 steals second base.
B
S
O
Ball, Ball Second baserunner 杉森 陸哉 steals third base.
B
S
O
F
Called Strike 脇田 泰雅 flies out to second baseman. Putout by second baseman 横田.
B
S
O
F
Ball, Called Strike 草場 智之 flies out to right fielder. Putout by right fielder 寒出.
B
S
O
滋賀医科大学 Top 2nd
Pitching Substitution: 上田 丸 replaces 杉森 陸哉
B
S
O
E
Called Strike, Called Strike, Ball 鵜飼 reaches on an error by third baseman. Error by third baseman 柴田 拓紀. Batterrunner 鵜飼 advances to first base.
B
S
O
K
Ball, Called Strike, Foul, Ball, Ball, Swinging Strike シラコ strikes out swinging. Putout by catcher 脇田 泰雅.
B
S
O
F
Called Strike, Foul, Ball 大村 flies out to second baseman. Putout by second baseman 菅原 駿佑.
B
S
O
BB
Ball, Ball, Ball, Swinging Strike, Foul, Ball 寒出 walks. First baserunner 鵜飼 advances to second base.
B
S
O
BB
Ball, Ball, Swinging Strike, Ball, Swinging Strike, Ball 石塚 walks. Second baserunner 鵜飼 advances to third base. First baserunner 寒出 advances to second base.
B
S
O
BB 4 - 1
Called Strike, Ball, Called Strike, Ball, Ball, Ball ヤマグチ walks. Third baserunner 鵜飼 scores. Second baserunner 寒出 advances to third base. First baserunner 石塚 advances to second base.
B
S
O
K
Called Strike, Ball, Called Strike, Swinging Strike 松本 strikes out swinging. Putout by catcher 脇田 泰雅.
B
S
O
産業医科大学ソフトボール部 Bottom 2nd
BB
Foul, Ball, Ball, Ball, Ball 柴田 拓紀 walks.
B
S
O
Ball First baserunner 柴田 拓紀 steals second base.
B
S
O
BB
Ball, Ball, Ball 菅原 駿佑 walks.
B
S
O
Third baserunner 柴田 拓紀 scores. Second baserunner 菅原 駿佑 scores. Batterrunner 光永 豊 advances to second base.
B
S
O
BB
Ball, Foul, Called Strike, Ball, Ball, Ball 寺岡 周作 walks. Second baserunner 柴田 拓紀 advances to third base. First baserunner 菅原 駿佑 advances to second base.
B
S
O
2B 6 - 1
光永 豊 doubles on a fly ball to center fielder. Third baserunner 柴田 拓紀 scores. Second baserunner 菅原 駿佑 scores. First baserunner 寺岡 周作 advances to third base.
B
S
O
E 7 - 1
Ball, Called Strike 加来 太希 reaches on an error by first baseman. Error by shortstop 松本 to first baseman 鵜飼. Third baserunner 寺岡 周作 scores. Second baserunner 光永 豊 advances to third base. Batterrunner 加来 太希 advances to second base.
B
S
O
2B 9 - 1
平田達哉 doubles on a ground ball to left fielder. Third baserunner 光永 豊 scores. Second baserunner 加来 太希 scores.
B
S
O
Ball Second baserunner 平田達哉 advances to third base by wild pitch.
B
S
O
10 - 1
Ball Third baserunner 平田達哉 scores by passed ball.
B
S
O
G
上田 丸 grounds out to shortstop. Putout by shortstop 松本 to first baseman 鵜飼.
B
S
O
BB
Ball, Ball, Ball, Called Strike, Ball 脇田 泰雅 walks.
B
S
O
E
草場 智之 reaches on an error by first baseman. Error by pitcher 伊興木 to first baseman 鵜飼. First baserunner 脇田 泰雅 advances to third base. Batterrunner 草場 智之 advances to second base.
B
S
O
Batting Substitution: 菅原佑大 replaces 柴田 拓紀
B
S
O
題名:ブロンズのきらめき 黒ずんだ雲をさくように、三本の煙突は黙々と白い息を吐き続けている。(赤と白の縞を巻いた)煙突の手前にはエメラルドの高架橋があり、ポツポツと車の行き来が見られた。反対側には球磨川があった。球磨川は泥水を抱えながらウネウネと流れていたのだが、このグラウンド上からは手前の高い土手でその姿を見ることはなかった。一塁側(球磨川)と三塁側(八代製紙工場)にそんな両極端な風景が放射的に伸びているもんだから、この球磨川河川敷ソフトボール球場はまるで自然と近代文明の交差点のような場所だった。 そしてこの交差点のほぼ中心にいるのが我らが「扇の要」こと捕手の脇田泰雅である。球磨川を背に一塁を守るのが本大会で四番を務める、加来太希。八代製紙工場を背に三塁を守るのが万能手(オールラウンダー)の柴田拓紀。その奥にかまえるのが守備の達人、二塁手の菅原俊佑と遊撃手の平田達哉。さらに奥で、深緑の森々を背にしながら、全体を見渡せる位置に静かに鎮座しているのは鉄壁の外野陣。左翼を光永豊、右翼を草場智之。そしてその両翼を従えるのが次代部長の寺岡周作。 この最善の布陣でマウンドに上がるのは我らが絶対的エースの上田丸。 第一戦 vs.滋賀医科大戦 適度な緊張感の中、上田がマウンドに上がる。一回表をきれいに三者凡退に打ち取り、完璧な立ち上がりを見せる。打者のうち二人を三振に打ち取る投球からはこの試合に向けて自分の投球を仕上げてきたことがうかがえる。捕手の脇田も上田のピッチングに小さく頷き、思わず「よし」と唸る。一回裏の攻撃。一回表の勢いのまま、流れを作り出したい野手陣。部長の「足で勝つ」という作戦通りに先鋒の菅原がしっかりと球を見極めて出塁。すかさず盗塁を決めて、得点圏へ。次鋒の寺岡がライトへのヒットを放ち、一点を得る。これに続き、光永、平田、上田も快音を響かせこの回、四得点。 二回表も引き続き上田がマウンドに上がる。先頭バッターをゴロで打ち取るもサードのエラーで出塁を許す。ギアを上げた上田は二者を凡退させ残るアウトは一つ。しかし、ここから腹痛の影響か(前日、大雨で試合が流れている。この日に激辛ラーメンを食し腹をくだしていたとのこと。)三人に四球を与えてしまい、一点を返されてしまう。なんとか次のバッターを三振で仕留めこの回を一失点でまとめる。 三回の裏。点差は三とリードはしているものの試合展開を考えると、もう少し点が欲しいところ。部長である菅原は熱くなる部員たちの闘志を受け止めながらも再度「足で勝つ」という作戦を周知させる。打者へのサインにそれがよく表れていた。(そう、今年からサイン練習も練習に取り入れられ、野球IQの高い部長の出すサインに徹底的に従うのが我々の戦闘スタイルなのである。)柴田、菅原、寺岡が根気強く球際を見極め四球を選び今年から正式に部員に加わった光永がセンターへのタイムリーツーベースを放つ。さらに平田がレフトへのツーベースを放ち追加点をとる。この後も、四球や相手のエラーで出塁した選手を菅原、平田、草場、寺岡が返し、この回、一挙二十得点。特に草場は満塁の状況下で自身も生還するランニングホームランを放っており今夏の大会MVPとなる。(なお、MVPをとった草場は次の日、熊本で起こった記録的な大雨にのまれ、熊本からの生還はできなかった模様。これは「草場車、逝く」事件として部員たちの伝説になった。) 三回表、エースの上田に代わり岩切一真がバトンを受け取る。四球やヒットを浴びながらも二アウトをとるが満塁をゆるしてしまう。満塁の場面でマウンドに上がったのは富高恭佑。わすが二球で一アウトをもぎ取り、クローザーとして、最上級生として完璧な仕事を果たす。 前日が雨で試合が流れてたこと、次の日が大雨になる予報だったことが重なり本大会はトーナメント戦だった。産医大チームは初戦を制したことにより四位に躍り出た。 分厚く、重い、雲はどこまでも奥に続いており、チームの快勝とは裏腹にどこか憂鬱な気分にさせた。 そんな中、高知戦をむかえる。 続く第二戦 vs.高知大戦 後攻の産医大チーム。マウンドに上がったのはOB堤氏の一番弟子であり、本大会の四番を務める加来。加来はピッチャーとして驚異的な速さで成長し、周りからは要領がいいと表面的なところで褒められているが、実は地道な努力家なのである。曰く、一年間、日常生活のいたるところで絶え間ないイメージトレーニングを繰り返していたらしい。そんな男がこの強豪、高知大戦の先発を部長から託された。確実に進化している投球に誰もが次期エースの姿を見た。速球とチェンジアップを武器に正統かつ巧みな投球を見せる。しかし、制球が定まらずくしくも七失点。敵方の一塁コーチャーからは毎打席、地鳴りのような応援が発せられ打者もそれに乗せられていた。「強豪 高知」の雰囲気に気圧され、ゆっくりと、そして着実にのみ込まれていく。嫌な空気だった。今にもこぼれんばかりの雨を抱えた雲と肌にまとわりつくような湿気。一列に並んだ屈強な敵陣に地鳴りのような応援。まさに死闘。ここから上田にバトンを繋ぎ、熱投をみせるが、甘く入ったボールを綺麗に打ち返されて本塁打を浴び一失点。後続は打ち取ったものの初回で計八失点。空気を変えたい我がチームの攻撃の一回裏。対滋賀医科大戦では先鋒、次鋒の立ち回りを完璧にしていた菅原、寺岡の両名がゴロと三振に打ち取られ先程の敵の長い攻撃が否が応でも思い出させられた。しかし、この回、光永がヒットを放つと、これまで四番らしい快音が響かなかった加来がなんとかタイムリーツーベースを放ち一点をもぎ取った。 二回表、引き続き上田がマウンドに立つが六失点。続く岩切がなんとかゼロに抑えた。この岩切も加来とともにピッチング練習に励み、最近、急激な成長をとげている頼れるピッチャーなのである。二回裏では草場や杉森陸哉にヒットが生まれたものの点には結びつくことはなかった。 敗戦ムードが漂う中も、三回表、岩切は次の回での逆転を信じてマウンドに上がる。そして、高知大の猛攻をこの回ゼロで切り抜ける。岩切はこの試合、失点ゼロ、被安打一の好成績をあげた。 産医大チームにはエースの上田。そして次代を担う、加来、岩切がおり、クローザーの富高もいる。OB堤氏や四枝氏が抜けた穴を加来、岩切で補填に成功している。 逆転したい3回裏も相手ピッチャーに翻弄され無失点に終わってしまい決勝戦進出はならなかった。しかし、三位、四位決定戦が残っており次の自治医大との戦いに気を引き締め直した。部員の闘志はまだ消えていない。 三位、四位決定戦が始まった。 vs.自治医科大戦である。またしても後攻の産医大。何としても三位に入賞したい産医大はやはり、あの男にマウンドを託す。そう、我がチームの絶対的エース上田である。敵方の先鋒、次鋒にペースを掴まれたのに加え、ファーストのエラーも重なり、試合は完全に敵方のペースに。しかし、幾度となく死戦を制してきたこの男はまさに「エースの風格」をまとっていた。気迫の投球でゴロ、三振、三振で打者を打ち取り、三失点で初回をまとめた。投球後には捕手、脇田とのグータッチをしており、長年のバッテリーの絆がうかがえる。一回裏、三点を取り返そうと部長、菅原が鼓舞する。次鋒の寺岡がなんとか四球をもぎ取ると四番の加来がツーベースを放った。さらに平田も四球で出塁し、キャッチャーマスクを脱いだ甘いマスクの脇田がレフトへのツーベースを放つ。この活躍により、この回四得点で逆転を決めた。 二回表、ゼロ点で繋ぎたいエースの上田が熱投をみせ、二アウトをもぎ取るも満塁のピンチ。ここで加来にバトンを繋ぎ次の打者を二球でフライに打ち取る。 ここで勢いづいた産医大。二回裏の先頭バッターは柴田。柴田の持ち味はなんといっても選球眼と繋ぎのバッティング。柴田が四球を選ぶと続く、菅原、その後の光永も四球を選び満塁のチャンスへ。ここで四番の加来のバットが火を吹く。投打ともに素晴らしい活躍をした加来はこの試合一・一回を一失点。さらには二度のタイムリーツーベース。この流れに乗ったまま平田の一打が試合を決定づける。その後も脇田、草場、菅原が安定したバッティングで点を稼ぎ、この回なんと九得点。その後の三回表を加来が一失点でまとめ試合を終わらせ、見事、産医大は三位になった。 閉会式、我々、産医大は銅のメダルを授与された。閉会式前に小雨が降ったことで外野の向こう側の深緑の森々には霧が立ち込めている。天を仰ぐと雨雲が連なり、今にも再び雨が降り出しそうだった。雨上がりの湿気、そして特有の草の匂い。あまり心地の良いものではない。相変わらず、煙突からは色い煙が棚引いたが、高架橋を渡る車はヘッドライトを付け出していた。 どこか閉塞感を感じるのはなぜだろう。思えば折尾に越してから閉塞感が絶えることがない。この先もこの閉塞感は続いていくのだろうか。そんな不安がぐるぐると頭の中を回っている。疲れているのだろうか。 ふと、部長が持っていた、銅のメダルが目に入った。クリスタルプレートにはめ込まれていた銅のメダル。どうゆうわけか、この銅のメダルが鈍く光っているのである。銅のメダルを手にとって、見つめる部長の眼は童心を映していた。そしてなんだか叙情的に見えたその風景が心に焼きついた。風が囁いたのだろうか。次は君たちの番だと、聞こえた気がした。再度、見た銅のメダルはもう光ってはいなかった。